2012/11/22

EizoのFlexScan EV2736Wを使う際にDVI dual linkでつまづいた話

EizoのFlexScan EV2736Wを購入しました。
そのセットアップ中に困った点をメモしておきます。 

EV2736Wが家に届き、嬉々として開封して使ってみました。 その大きさに感動し、Eclipseでソースコードを横に2つ並べてどちらもしっかり読めることに喜びました。
 一つ気になったのは、ディスプレイ上のマウスカーソルがぎこちなく表示される点でした。 どうもカクカクしているような、リフレッシュ頻度が異様に低く感じました。 
私が使用しているグラフィックボードはRadeon HD 6450なので、AMD VISION Engine Control Centerを開き、スタート - デスクトップとディスプレイ - デスクトップ管理 - デスクトッププロパティに移動したところ、リフレッシュレートが30Hzになっていました。
この選択肢には30Hz、59Hz、60Hzがあり、60Hzを選択して適用したものの、画面上の文字の解像度が激減?し、文字が潰れまくってしまいました。
なぜ・・・?

少し調べたところ、こちらの記事がとても参考になりました。
http://3355.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/flexscan-ev2736.html
なんと、以前使っていたディスプレイがS2242W-Hとのことで、お揃いでした!
っと、そこではなくて、今まで使っていたDVIケーブルがデュアルリンク対応のものではないため、リフレッシュレートが低かったようです。

そこでWikipediaを参照します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Digital_Visual_Interface
DVI仕様は、シングルリンクにおけるピクセルクロック周波数の最大値を165メガヘルツとすることを規定している。この制限から、垂直同期周波数60ヘルツの場合の最大解像度は2.6メガピクセルとなる。これはWUXGAの解像度よりも大きく、QXGAの解像度よりも小さい。このことはWUXGAの解像度を伝送できることを意味するが、当然に、垂直同期周波数を60ヘルツより上げた場合にはこの限りではなくなる。それゆえ、広大な高解像度表示と多様な垂直同期周波数に適応するためにDVIコネクタは、同じく赤、緑、青、クロックのツイストペアケーブルで構成された2つ目のリンク(伝送路)を用意している。シングルリンクよりも伝送帯域が必要なときは、2番目のリンクを有効にする。そしてそれぞれのリンクで交互にピクセルデータを送信する。これをデュアルリンクモードという。デュアルリンクモードを使う場合、シングルリンク時のピクセルクロック周波数制限は取り払われ、それぞれのリンクのピクセルクロック周波数は165メガヘルツを超えてもよい。そのためデュアルリンクモードにおける総合的なピクセルクロック周波数は(シングルリンクのピクセルクロック周波数最大値165メガヘルツを2倍した)330メガヘルツよりも、高くすることができる。
DVI仕様は「ピクセルクロック周波数が165メガヘルツに達しないディスプレイモードはすべてシングルリンクモードを使い、それ以上のディスプレイモードはデュアルリンクモードを使わなければならない」とも規定しており、ピクセルクロック周波数165メガヘルツ未満でデュアルリンクモードを使うことを禁じている。

 つまり、今回の買い替えで1920x1200(WUXGA)から2560x1440(QXGA)に拡大したため、シングルリンクモードで済んでいたDVIケーブルはデュアルリンクモードに対応したDVIケーブルに変える必要があったということでした。

付属のEizoのFlexScan EV2736WのDVIケーブルはデュアルリンクモードに対応しているということで、ケーブルを取り替えたところ、無事60Hzを選択しても文字が潰れなくなりました。

めでたしめでたし。